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球根の育て方

一般の園芸培養土でも問題なく育ちますが、ここでは土を大きく3タイプに分けてご紹介します。

特に土質を選ばない品種用です。市販の「園芸培養土」「花の土」「球根の土」などをご用意下さい。

その際、基肥(もとひ)が入っている物をお選び下さい。

基礎型の培養土に日向土・桐生砂・パミス・焼赤玉のうち、2種類程度を

10%~20%程度混ぜて排水をよくします。

保水性や保肥力に富んだ環境を好む植物に使用します。

基礎型の培養土に腐葉土かバークたい肥を10~20%混ぜます。

肥料の与え方は品種によって異なります。

市販の培養土には、基礎肥料が既に入っているものがあります。まず確認し、

入っていなければマグアンプKなどの元肥専用肥料を培養土に混ぜ込んで使用します。

緩効性の化成肥料でチッ素・リン酸・カリ(注)それぞれ10%前後配合されたものを

使用するのが良いでしょう。液体肥料をお使用する場合は、一般的に月2~3回が適量です。

追肥と同じものを施すか、それに鉄分・カルシウム等の微量要素を含むものなら、なお良いでしょう。

宿根草や花木類が冬場に株を充実させるのに必要な肥料です。寒冷地では防寒を兼ねたマルチングを

同時に行うと良いでしょう。

(注)肥料の主要3要素で、販売の際は成分表記が義務付けられています。

パッケージ上の表記をご確認ください。

培養土を作ります。植え穴をなるべく大きく掘り、植えつけましょう。

鉢底にゴロ石を敷き、水やりのときに水がこぼれないように培養土を鉢いっぱいに入れずに

植えつけてください。(ウォータースペースを作ります)

植えつけ後は水をたっぷり与えます。生育段階では表土が乾くのを待ってたっぷり与えてください。

排水が悪いと根腐れの原因になるので、鉢植えの場合は受け皿に水が常時たまらないよう

注意が必要です。また、夏場は地中が蒸れないよう朝夕の涼しい時間帯に水を与えましょう。

春植え球根は寒さに弱い品種が多く、冬場には(※)マルチングを行うか堀り上げて室内の

暗く通風性の良い場所で保管をします。(寒冷地では掘り上げが必要です。)

花が咲き終わったあと、葉と茎を残して花がらのみを摘み取り、お礼肥えを与えます。

その後葉が枯れる頃まで水を与え、完全に枯れてから球根を堀りあげます。

掘り上げた球根は通気性の良いネットなどに入れて風通しの良い冷暗な場所で保管してください。

(球根によっては乾燥を嫌うものがありますので注意が必要です。)

秋になり、残暑が遠のいたら新しい培養土を使って植え付けします。

※マルチング

植物の生育に必要な肥料は、主に追肥やお礼肥えで補えますが、

同じ場所で栽培を続けると土中のミネラル分が不足します。

栽培期間中に不足するミネラル分を補い、春からの生育を安定させるため、

2年目以降は地上部の茎葉が冬枯れして休眠期に入ったら、

腐葉土やバークたい肥などに有機配合肥料を10%程度加えた物で、

株元を覆います。 この作業でマルチングと寒肥を同時に行うことができます。

病気は空気が湿る梅雨時に、また病害虫は春先以降に発生しやすくなります。

下記のような症状があらわれたら、園芸売店・ホームセンター等で

それぞれの症状にあった農薬・殺虫剤を買い求め、十分注意してご使用ください。

      • アブラムシ・・・新芽やつぼみなど、やわらかい場所につきやすい。
      • 灰色カビ病・・・茎・葉・花にカビ状の白い斑点ができ、黄色くなります。
      • ウドンコ病・・・葉や茎に粉を振りかけたような斑点ができ、黄色くなって枯れていきます。

結露・霜などのため、戸外での栽培が難しい場合以下の方法で植え付けを行います。

いったん鉢植えにし、暖房のあたらない戸外(玄関・納屋など)で管理してください。

結露・霜の恐れがなくなってから戸外に出します。ポット植えから花壇植えにする際は、

根を傷つけないように注意してください。